歯と健康のために NO.17 1997.6.10
キシリトール入り食品が日本でも発売開始
最近、ガム等を中心に「シュガーレス食品」が増加してきましたが、虫歯予防にかなりの効果をあげています。最近、その決定版とも言える「キシリトール入り食品」が発売され話題になっています。
キシリトールは糖の仲間である「糖アルコール」の一種で、天然に存在する甘味料です。甘さは砂糖とほぼ同じで、溶けるときに熱を吸収するため少しヒンヤリします。
このキシリトールの最大の特徴は「虫歯菌(ミュータンス菌)が酸を作れない」ということです。
虫歯は、虫歯菌が糖分を摂取して作り出す酸により歯が溶けて生じます。ところが虫歯菌はキシリトールから酸を作ることは全く出来ません。つまり「キシリトールを摂取しても虫歯は出来ない」ということです。さらにキシリトールを継続して摂取すると虫歯菌の増殖が抑制されるので、「虫歯を予防する作用もある」という画期的なものです。

歯垢の中の細菌。これが酸を作り出し歯を溶かす。丸く繋がったの が球菌とよばれる種類で、虫歯の主要な原因菌「ミュータンス菌」はこ れに属する。それに対し歯周病の原因菌は細長い棹菌である。
キシリトールは現在世界38カ国以上で使われています。フィンランド等の北欧諸国では10年以上前から使用され、「小学生の虫歯を40〜60%減少させた」という実験結果もあります。今年に入って日本でもキシリトールの食品への添加が認められ、主要なメーカーからガムを中心とした食品が一斉に発売されました。1日数回、特に砂糖を多く含む食品を食べた後にこれをかむと虫歯予防にかなりの効果が期待できます。もちろんブラッシング等をきちんとするのが前提ですが。
追加(1997年11月現在)
注意して頂きたいのは、甘味料はキシリトール100%が理想的だということです。特に砂糖を始めとする虫歯の原因になる甘味料が含まれていないことが重要です。最近ではキシリトールのみを使用した食品が増えています。代表的なものにトライデントガムがあります。「歯に信頼マーク」のついている食品なら安心です。
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