歯と口を含む顔と上下のあごを専門的には顎顔面(がくがんめん)といいますが、この場所のけが
顎顔面外傷は交通事故、、スポーツ事故などで意外に頻繁におこるものの一つです。
 今月からはこの顎顔面外傷について、場所ごとの特徴、注意点などを解説していきます。
 文字通り「歯が折れてしまった」状態です。比較的歯の先端に近い
部分で折れたものは、折れた歯の破片を接着用樹脂でくっつけること
が可能な場合があります。折れた断面で歯の神経(歯髄、しずい)が
露出してしまった場合には、多くの場合ただちに歯髄を除去(抜髄
ばつずい)する必要がありますが、露出していない場合でも経過観察
の過程で歯髄が化膿してしまう(歯髄壊死、しずいえし)場合も少なく
ありません。また、破折の状態によっては抜歯せざるを得ないケース
もあります。
歯牙破折(右上側切歯)
  歯が本来の位置から抜けてしまった状態です。位置がずれた状態
(不完全脱臼)と、完全に抜け落ちてしまった場合(完全脱臼)とが
あります。
 不完全脱臼の場合…ずれが大きい場合はご自分で「控えめに」
元に戻し、出来るだけ早く歯科を受診してして下さい。ずれが小さければ
そのまま歯科へ。
 完全脱臼の場合…抜けてしまった歯に汚れ(土など)が多量に
付着している場合はごく短時間で洗い落とし、歯根(歯の根の部分)
には極力触れないよう、乾燥させないように液体に漬けて歯科を
受診。入手しやすいものとしては「未開封の牛乳」がおすすめです。
これもなければご自分の口の中に入れて受診して下さい。
滅菌生理食塩水」などがあればより良いですし、最近は専用の
歯牙保存液」が発売されていますので、歯科医院を通じて学校などの
施設の保健室に備えておけば理想的でしょう。保存状態が良く、歯根の
表面の歯根膜細胞がより多く生きていれば、再植(抜けた歯を元
にに戻す)が可能になる確率が上がります
歯牙完全脱臼(左上中切歯)





歯牙保存液(ネオ製薬)

脱落した歯牙を理想的な
状態で保存できます

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