歯と健康のために                            NO.26 1998.3.10                        

歯周病の検査と治療 その2〜これから治そうとする方のために

 先月の続きで、歯周病の検査、治療法についてお話します。

歯垢(プラ−ク)の検査

 歯周病の直接の原因であるお口の中の細菌(歯垢は細菌の塊です)がブラッシングできれいに除去できているかどうか調べます。歯垢染色液を使います。この染色液は、患者さん自身が自宅で「磨き残し」をチェックするのにも非常に有効です。

一見歯垢は目立ちませんが、歯茎には腫れがあります。染色してみると・・・。 歯垢染色液

綿棒、綿球等につけて歯に塗布し、洗口して染め出された歯垢を調べます

白色の歯垢は染色液を使うと染め出され、想像以上に残っているのがわかります。ブラッシングのチェックに染色液は不可欠です。

 

口腔内写真

 必要に応じてお口の中の写真を撮影します。現在の状態の記録や、治療前後の回復具合を確認するために有効です。

口腔内用カメラ

 お口の中専用カメラです。リングストロボを装備し、影のない鮮明な写真が撮影できます。

 最近はパソコンと連携したデジタル写真システムも登場し、進歩の著しい分野です。


咬合(かみ合わせ)の検査
 

 咬合(かみ合わせ)の状態によっては歯周病を進行させてしまう場合があり、調整が必要になります。通常、咬合紙などを使用してお口の中で検査しますが、型を取って模型(スタディモデル)をつくり調べる場合もあります

その他の検査 

 くせ(悪習癖)の検査などがあります。歯ぎしり等は要注意です。
 

全身の健康状態、生活習慣の問診

 順番が前後しましたが、お口の中を検査する前に全身的な健康状態の確認をします。患者さんが抱えている病気の種類によっては、そちらの治療を優先させたほうが歯周病を改善できる場合もあります。

 たとえば、糖尿病は免疫力を低下させ細菌感染に対する抵抗力を弱めるため、病状が安定していない場合には、お口の中の細菌が原因である歯周病の治療は成功しません。こんな時は当院で内科の先生と連絡を取り合って、まず糖尿病の治療をしてそれが落ち着いてから本格的な歯周病の治療に入っていきます。

 また生活習慣のチェックも重要です。甘いものが大好きで、砂糖を摂取する回数が余りにも多い場合には、その習慣ををかえない限り改善は困難です。

 中等度〜重度の歯周病では喫煙も大きなマイナス要因です。ニコチンは血液循環を阻害し、歯周組織の治癒を妨げます。ご自分の歯を何とか抜かないで済ませたい、と考えるなら禁煙も検討が必要です。

                            

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