先月号までで唾液の効能をお話してきましたが、非常に多岐にわたることがお解りになったと思います。
それでは、唾液の分泌を増やしその効能を最大限に生かすためにはどうしたら良いでしょうか?ここから
ヘルシーな生活のヒントが見えてきます。
 約100年前、アメリカの小さな町に,フレッチャーさんという
時計商がいました。 
事業が成功し、裕福になったフレッチャーさんの楽しみは、
専任のコックを5人もやとい世界の美食を作らせ楽しむこと
でした。
 何年かそんな日々が続くうちに、フレッチャーさんの身体に
変調が現れてました。
からだがだるい。動きたくない……さすがに心配になり医者で
検査をすると、様々な病気の前兆が現れていました。生命保険
も加入を断られてしまったほどでした。
 そんなある日のこと、散歩に出かけたフレッチャーさんは街角
のある家の食事風景を目にします。貧しい家庭でしたが、シン
プルな素材の料理を家族が語らいながら楽しそうに食べていま
した。
 この体験がもとになって、フレッチャーさん「噛んでやせる
健康法」を考え出します。それを実行して100キロの体重を5ヶ月
で70キロに減量することに成功しました。すっかり健康を取り戻し、
自転車競技にも参加して好成績をさめるまでになったのです。
この健康法は栄養学の権威にも認められ、学会で発表されます。
「フレッチャイズム」と名づけられ全世界に広まりました。
リラックスして楽しく語らいながら
の食事は唾液分泌を促進します



  フレッチャイズムの内容を要約すると次のようになります。

1 本当に食欲が出たときに食事をすること、食欲が出るまで
   待つこと 
 不必要な間食などを控え、規則的な生活をすることで食欲は
増進します

2 見かけが豪華なものより新鮮で身体に有効な食物を選んで
   食べること
 結果的にビタミンやミネラルが豊富な食品を選ぶことになります

3 いやな暗いことは考えず、楽しみながら食事すること
4 楽しく語らってゆったりと良く噛んで味覚を味わい、そして飲み
込むこと
  リラックスすると副交感神経の活動が盛んになり、唾液分泌は
    促進されますt

5 固形物はよく咀嚼して、液体は少しづつ飲み込むこと 
  ゆっくりと食事をすることで血糖値が上昇し、脳内の満腹中枢
を刺激します。すると満腹感がうまれます。早食いをすると血糖値
が十分に上昇しない(満腹感が生じない)うちに沢山食べてしまい、
ついつい食べ過ぎになりがちです。
本 当にからだに良い自然な食物を、家族や友人と楽しく語らいながら楽しむ、こんな食生活ならば
唾液の分泌は充分に促されるでしょう。それは本当に健康的な生活につながるものと言えますね。
この記事の内容は 市来英雄 著 親の責任 子供の虫歯 頭の良くなる歯の話 (主婦の友社)
を参考にさせて頂きました。  市来歯科のHPへのリンク