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肝臓」といえばヒトで最大の臓器で、体重の約50分の一、およそ1200グラ ムもあります。また栄養分をたくわえたり、消化液の胆汁の分泌、解毒作用 (有害な物質を処理して無毒化する)など非常に多くの役割があります。 こんな働き者の肝臓の機能が様々な原因で障害されると、一見関係 なさそうな歯の治療にも少なくない影響をおよぼします。今月はそのあ たりのお話です。 | ![]() |
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ヒトの肝臓の正面図。 横隔膜の右下方にある |
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肝機能障害の原因は多岐にわたっています。ウイルス(A型、B型、C型など)によるもの、アルコールによる もの、薬物によるものが代表的ですが、免疫の異常、代謝の異常などから生じることもあります。いずれの場 合も障害の程度が軽いうちは自覚症状もなく、健康診断で指摘される程度です。 しかし、障害が進むにつれて肝細胞が行っている合成、代謝といった働きが低下してくると 、血液が固まっ て出血を止めるために働くタンパク質(血液凝固因子)の働きが弱まってきます。重度の肝機能障害では抜歯 などの外科処置の術後に出血が止まりにくい状態(出血傾向)となる恐れがあるのです |
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患者さんから事前に詳しいお話をうかがい、必要な場合には担当の 内科の先生に現在の肝機能の状況をお問い合わせします。患者さん は血液検査を定期的に受けている場合が多いので、必要な歯科処置 (抜歯など)が可能な状況かどうかは比較的簡単に判明します。 肝機能障害があり、出血傾向が多少認められても縫合などの適切な 止血処置を先回りして施しておくことで術後出血などの危険は非常に 低く抑えることができます。 また、ウイルス性肝炎の場合には院内感染に対する対策が必要にな りますが、高気圧蒸気滅菌、次亜塩素酸製剤などを使用して確実に 滅菌、消毒を行っていますのでこの点も安心して治療を受けて頂ける 体制をとっています。 | ![]() |