歯と健康のために NO.28 (1998.5.10)
歯周病の検査と治療 その4 〜外科手術と定期検診〜

中度〜重度の歯周病の場合、正しいブラッシングをほぼマスターし、歯石除去をして歯肉の炎症がかなり収まった後でも、再度ポケット測定検査をしてみると4〜5mm以上の歯周ポケットが残り、完治していない場合がしばしばあります。このような時には、歯周病の原因菌が侵入した病巣を外科的に取り除かなければならない場合があります。外科処置の方法は様々なので省略しますが、これが成功するためにはブラッシングがきちんとできていることが必須です。

外科処置前(左)と処置後1年(右)
深い歯周ポケットを取り除いて歯肉が安定した場合、腫れていた歯肉が下がり歯根が露出してくることが多いですが、この状態で安定すれば歯周組織の破壊は止まります。(再度歯石がつき始めているので除去をします)

歯周病がひととおり改善すると歯肉の腫れが消えて引き締まり、歯周ポケットも浅くなります。治療前よりも口臭が減ったり、歯の動揺度(揺れ)も少なくなる場合が多いです。
「さあこれで歯周病は治った、歯医者にも通わなくて済む・・」
と思った方。たいへんお気の毒ですが、「本当の歯周病とのたたかい」は実はこれからなのです。
せっかく上手になったブラッシングですが、この正しいブラッシングを長期間継続してゆくにはかなりの根気とファイトが必要です。もしこの時点で通院を止めた場合、1ヶ月程度で以前のブラッシング方法に戻ってしまう確率が非常に高くなります。そうすると2〜3ヶ月で歯周病は簡単に再発してしまいます。これを何とか防ぐために、患者さんと歯科医院の二人三脚がスタートします。

ブラッシングがきちんと出来ていることを確認しながら段々と通院間隔を伸ばしてゆきます。必要に応じて歯石除去をすることも多いですが、一番の目的はブラッシングの再確認をして歯周病が再び悪化するのを出来るだけ防止することです。2週間、1ヶ月と伸ばしていって、順調に経過すれば3ヶ月に一回程度の間隔になります。中等度以上の歯周病があった方の場合、この位の間隔で定期的に来院していただくのが理想的です。定期的に検査をして、悪化しかけているところがあれば素早く追加の治療をすることが可能になります。
皆さんお忙しいのでなかなか大変なことですが、これを続けている患者さんは御自分の歯を失うことがかなり少なく、定期的な通院が有効なことが判ります。一緒に頑張りましょう!
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