抜けた歯を放置すると?
NO.15 1997.4.10
患者さんから受ける質問で、多いものの一つに「歯が抜けたところはそのままでも良いのか?」というのがあります。歯が抜けたのを放置するのは食事や外見上の問題は勿論のこと、徐々に咬み合わせ全体のズレ、狂いを生じ、お口の中ばかりではなく身体全体に悪影響を及ぼしかねません。
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| 歯は上下がしっかりと咬み合って、前後が支え合って安定した状態を保ちます。 | 抜けた歯を放置すると、その前後の歯と、咬み合う歯が大きくずれる(→)だけでなく、お口の中全体の歯が移動、傾斜(→)してしまいます。 |
たとえば下顎の第一大臼歯(6歳臼歯)が抜けたまま放置すると、両どなりの第二小臼歯、第二大臼歯がそれぞれ歯の抜けた側へ傾斜してきます。また、これと咬み合うはずの上顎の第一大臼歯が抜けたスペースへ飛び出てくるのです。これに伴って他の歯も傾斜、移動を起こしてしまいます。
この状態が進行すると、噛む能力に支障をきたすだけでなく、かみ合わせの不調和から首、肩の骨や筋肉に変調をきたし、肩こり、首や腕の痛みまで生じることがあります。 これらの症状が全て咬み合わせが原因というわけではありませんが、かみ合わせの狂いは作らないに越したことはありません。歯が抜けたら、義歯、ブリッジ等を入れるのはどうしても必要なことといえます。
もし既に狂いが生じてしまっていたら、出来るだけ治しておく方がよいでしょう。たとえば飛び出た部分を削除したり、傾斜した第二大臼歯を部分的な歯列矯正を行って正しい位置に修正することもあります。
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| 6歳臼歯が抜けて放置したため、後ろの歯が前に傾斜している |
歯列矯正を行って傾斜を修正。この後義歯やブリッジ、人工歯根(インプラント)等で治療 |
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