先月は顎関節のしくみについてお話しました。今回は顎関節症の症状について解説します

顎関節症の主な症状は
 1)あごか痛い 2)口を開けると音がする 3)口が開かない、開けにくい の3つです。

痛みやすい場所  

 最も痛みの出やすい場所は顎関節(先月号「顎関節症のはなし 
その1 どこのあるの?」をご覧ください)ですが、
あごの運動に関係する筋肉、靭帯(すじ)などにも症状が出ること
がありますので、頭部、頚部(首)、肩などに痛みや凝りがでるの
は珍しくありません。時にはもっと広い範囲に症状がでることもあります。

どんな時痛むか

 お口を開けたとき(開口痛)、ものを食べたとき
(咀しゃく時痛)、その場所を押したとき(圧痛)が主なもの
ですが、症状が強い場合には何もしなくても痛い(自発痛)
という場合もあります。

頭部と首の筋肉(表層)

頭部や首には多数の筋肉、靭帯
(すじ)があって、互いに連携して
働いています。


 お口を開けると顎関節から「カクン」「カリカリ」「パリパリ」などと
音がすることがありますが、多くの場合、関節の内部の異常を
現しています。いつも音がする場合、時々の場合など様々です。
痛みを伴うこともあります。大きめの音の場合は、指をあてると
振動を触れることができます。

 顎関節症で顎関節や筋肉、靭帯に問題があると十分にお口が
開かなくなり、食事などに支障を来たす場合があります。
 大人の場合、お口を開けたとき上下の前歯の間の距離が
30mm以上であればおおむね異常ありません。ただし個人差が
大きいのでもっと大きく開く方も多いです。目安としては、人差し指、
中指、薬指の3本をたてに並べてお口に入れば問題ありません

正常なお口の開く幅のめやす

上下の前歯の間で30mm以上
(個人差あり)あればほぼ問題
ありません
 これらの症状はひとつだけ現われることもあり、いくつかが複雑に
絡み合っていることもあります。また顎関節とは全く関係ない疾患
(例えば虫歯に伴う炎症など)が原因のこともあるので注意が必要
です。とりあえず顎関節に負担がかかること(硬いものを食べるなど)
を避けて歯科を受診することをお勧めします。


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