昭和22年に男50.06才、女53.96才だった平均寿命は、約50年後
の平成10年には男77.16才、女84.01才と30才近く伸びました。
豊かな食生活、衛生的な環境、医療の進歩のおかげでしょう。
 でも歯の寿命はどうでしょうか?平成5年歯科疾患実態調査に
よると、50才代以降になると歯は急速に失われはじめ、80才代で
は残っている歯は僅かに3本いう調査結果がでています。結局多
くの人が自分の歯ではなく人工の歯(義歯)に頼っている現状ですが、
何か心配なことになるのでしょうか?


下のグラフを見ていただくと、「自分の歯
でかむ」のがいかに大事なことかがみえて
きます。
 これは高齢者とお口の状態との関連を
調べた調査です。ご自分の歯でしっかりと
かんでいる高齢者は寝たきりや入院中の
割合が少なく「悪いところがない」方が多い
のに対し、歯も入れ歯もないお年寄りは健
康状態が良くない方が多い傾向がみられ
ます。「元気なお年寄りは自分の歯でかん
でいる」のがわかります。



 50才代以後に歯が急速に失われてゆく現状を改善してゆく
にはどうしたらよいのでしょうか?20才代以前に歯を失う原
因は虫歯が主なものですが、40才代以後は歯周病が激増
し、8割の方が歯周病で歯を失っています。老後も自立した
元気な日常生活を送る(生活の質、クオリティ・オブ・ライフ
=QOL)ためには歯周病を予防することが是非必要なので
す。しかし歯周病は「沈黙の病気」です。強い症状が出たと
きにはすでに重症になっている場合が少なくありません。
軽症のうちに発見して悪化を防止するには定期的な検診が
どうしても必要になります

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