先月は6才臼歯が大切な理由をお話ししました。では、この歯を健康に保つにはどうしたら良いの
でしょうか。今月はその秘訣についてお話しします。
 6才臼歯に限りませんが、虫歯の原因は歯垢に含まれる細菌ですので、お口の中の細菌の量を出来る
だけ減らすことで虫歯を出来にくくすることが可能です。
1)乳歯の状態を良くする
   虫歯の穴の中には、膨大な数の虫歯の原因菌が住みついています。未治療の虫歯があると,
お口の中の細菌の数は当然多くなります。乳歯の虫歯があれば出来るだけ早く治療を済ませて
おいた方が、後から出てくる6才臼歯が虫歯になってしまう危険は少ない、といえます。
2)個別のブラッシングを心がける
6才臼歯は乳歯の奥歯(乳臼歯といいます)が生え揃っている更に奥に
少しずつ顔を出してきます。
 最初は乳臼歯よりも低い位置にあり、歯ブラシをわきから入れるよ
うにするなど、6才臼歯を1本だけ個別にブラッシングするようにしないと
歯垢(つまり虫歯の原因菌)を十分に取り除くことが困難です。
 また、この年齢はご両親がお子さんの歯磨きをチェックするのが
そろそろ疎かになってきやすい時期す。下のお子さんに手がかかれば
尚更でしょう。でもここが肝心です。「6才臼歯はご両親の責任」で守って
あげたいものですね。
先月号でも少し触れましたが、出たての歯は柔らかく虫歯に
弱い反面、歯を強化するフッ素の吸収がとても良いので、
この時期の6才臼歯は非常に有効です。最も手軽なのはフッ素
入り歯磨きです。現在は多くの種類のフッ素入り歯磨きが市販
されいます。更に本格的には素入りジェルを使う方法、
歯科医院で定期的にフッ素を塗布する方法などがあります。
 また、生えて間もない6才臼歯で最も虫歯になりやすいのは
かみ合わせの溝(裂溝といいます)なので、それをフッ素含有の
樹脂で埋めてしまう処置(シーラントも場合によっては有効です。


歯垢染色液で染まった6才臼歯の裂溝。歯垢が
多量に残っており、虫歯になる危険が大です


シーラントで埋められた裂溝(一番後方の白い部
分)。虫歯になりにくくなりますが、決して万能では
ありませんので定期的なチェックと適切なお手入れ
が必要です