いま、家電量販店などの店頭には非常に多くの機種の電動ブラシがありますね。なかなかの売れ行きのようですが、電動ブラシには「落とし穴」があるのをご存知のかたは余り多くないかも知れません。今月はこのあたりを解説します。

 普通の歯ブラシ(手用(しゅよう)ブラシといいます)から電動ブラシに替えるのには何か理由があるはずですが、次のうちに当てはまるものがあるでしょうか?

1)電動の方がきれいに磨けるから
2)電動の方が簡単だから
3)手で磨くのが面倒だから
4)勧められたから
5)カッコイイから

1)の理由が一番多いかも知れませんね。もしも手がご不自由な方であればこれは絶対的な理由になり得ますが、そうでなければ必ずしも宣伝文句通りにいくとは限りません。電動ブラシは各機種でそれぞれ特徴的なヘッドの形をしており、また独自の動作をしますのでそれに合わせた使い方が必要になります。言い換えれば「その方には適さない電動ブラシがある」ということです。これは手用ブラシでも合う、合わないがあるのと全く同じことです。
 ですから、2)の理由は「自分に合ったものを使いこなせている」場合に限って当てはまることになります。購入の前にご自分でそれを判断するのは難しいと思います。
 現実的には3)の理由の方も少なくないのではないでしょうか。きれいにしたいというお気持ちはごもっともで理解できます。でも本当に磨けていますか?4)は専門家(歯科医師、歯科衛生士)に勧められ、ブラッシング法の指導を受けているのならばOKです。最近は5)の理由もあるようですが…。

最近は低価格で本格的な
機種が登場



  超音波振動を用いた
高性能機種
 
 歯ブラシの選択は、お使いになる方のお口の中の状況(歯周病や虫歯の状態、歯並び、歯みがきのクセ、歯列矯正装置の有無など)を充分考慮して専門家(歯科医師、歯科衛生士)がお勧めするのが理想的です。それは電動でも手用でもなんら変わりはありません。すでに電動ブラシをお持ちの方は、いちど歯科医院にご持参になってブラッシング法の指導をお受けになることを是非おすすめ致します。